煙草 妊娠しにくい

 

妊娠

■結婚を意識しだしたら禁煙?

 

私は喫煙者でした。

 

今は禁煙に成功し、「吸いたいおばけ」にも出会うことなく、むしろ煙草の臭いが苦手になっています。

 

助産師であり、妊婦さんには厳しめに禁煙指導をします。

 

しかし、そんな私が喫煙者で、当時は辞められない辛さもよくわかっていました。

 

「妊娠したら、禁煙」

 

それは当たり前のことです。

 

妊娠中に喫煙すると赤ちゃんに大きな影響があります。

 

それは、特別に勉強していない人でも知っていることだと思います。

 

私自身、独身の間は禁煙できず、妊娠に気付いたら禁煙したらいいと思っていました。

 

そんなときに、久しぶりに会う友人と飲みに行きました。

 

就職前からの付き合いで、数少ない煙草仲間。

 

当然のようにお酒を飲みながら煙草を吸う私。

 

でも彼女は煙草を吸いませんでした。

 

「煙草辞めたの?」と聞くと彼女は「今の彼氏と付き合って長いし、そろそろ結婚考えているんだよね。

 

禁煙ってすぐにできるものじゃないし、子どもも欲しいし、辞めようと思って、辞めたんだ。」と言いました。

 

妊娠

 

『まだ妊娠したわけでもないのに、禁煙できるんだ、すごいな〜』というのが素直な感想でした。

 

確かに煙草は、身体には悪いことだらけです。

 

できるだけ早く辞めた方がいいのはわかっています。

 

私は彼女の「子どもも欲しいし」という言葉が引っかかっていました。

 

もしかして、煙草って妊娠にも影響するのかな・・・

 

少し怖くなり、調べてみることにしました。

 

 

■喫煙と妊娠の関係

 

喫煙と妊娠の関係性は、様々な研究がされていました。

 

避妊をせず5年以上妊娠しない女性は、非喫煙女性では5.4%に対し、喫煙女性では10.7%と2倍の比率になったことが、イギリスの研究で明らかになっています。

 

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また、避妊をせず1年以上妊娠しない女性は、非喫煙女性と比べ喫煙女性では3.4倍の比率になることがアメリカの研究結果で出ています。

 

不妊治療の現場では、カナダの研究結果で喫煙と体外受精の影響が明らかにされています。

 

夫が喫煙する女性は、本人が非喫煙者であっても、喫煙女性とほぼ同程度に体外受精の成功率が低いとのことです。

 

この研究では、喫煙・非喫煙による受精卵の質や受精率には大きな違いが出なかったようですが、妊娠率に大きな差が出ています。

 

夫婦とも非喫煙者の場合の妊娠率は48%であったのに対し、喫煙女性は19%、夫が喫煙者で女性は非喫煙者の場合は20%と半分以下となったそうです。

 

この研究では1日の喫煙本数による妊娠率の差はなかったようです。

 

 

■なぜ、喫煙が妊娠率を下げるのか?

 

いろんな研究結果から、喫煙すると妊娠しにくくなることがわかりました。

 

前項のカナダの研究によると、喫煙本数は妊娠率に関係ないとわかっているので、煙草の本数を減らす「減煙」にもあまり意味がないようです。

 

ではなぜ、そんなに大きな影響があるのでしょうか、調べてみました。

 

煙草の煙には4000種類の化学物質が含まれており、そのうち200種類は有毒なもので、30種類は発がん性物質と言われています。

 

この有毒物質が身体に入ることで、卵細胞が死滅していき、閉経が早まることがわかっているそうです。

 

妊娠

 

また、卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌量も減少させ、排卵機能も低下させます。

 

煙草に含まれるニコチンは血管を強く収縮させ、血流を悪くします。

 

また、同じく煙草に含まれる一酸化炭素は酸素の血液中の酸素を運搬できなくさせるため、血液が酸欠状態となります。

 

つまり煙草を吸うことで新鮮な酸素や栄養分が十分に子宮や卵巣に届かなくなるため、卵巣機能が低下したり、妊娠率が下がったりすると考えられます。

 

子宮内の血流が悪いことで、妊娠できたとしても流産になってしまう確率も上昇します。

 

また、女性だけでなく、男性にも影響があります。

 

精子の数は喫煙することで13〜17%ほど減少し、精子の運動率が低下し、奇形率が上昇するということが分かっているようです。

 

そのため男性不妊の原因になり、また妊娠できたとしても先天性異常が起こり、流産が起こりやすくなるようです。

 

 

■禁煙は夫婦一緒に、今すぐにでも始めましょう。

 

今回調べているなかで、たくさんの不妊治療を行っている産婦人科のホームページたどり着きました。

 

不妊治療を始めるときに、産婦人科医がまず進めることが夫婦での禁煙のようです。

 

妊娠

 

しかし、煙草の有害物質はすぐに身体から抜けてくれるわけではありません。

 

思い立った時に、禁煙するということが大切だと思いました。

 

子どもが欲しいと思ったときには、身体はもう妊娠しにくい身体になっているかもしれません。

 

私の友人のように、結婚を意識したときに辞めるということは、とても良いタイミングだったのではないでしょうか。

 

ちなみに私が禁煙に成功したのは、5回目でやっとでした。

 

何度も友人に公言しても、数日経つとついつい煙草を吸ってしまっていました。

 

禁煙を始めると、頭痛が出て、すごくイライラしました。

 

しかし、成功した時は、全く頭痛やイライラが出なかったんです。

 

急に辞めたので、離脱症状が出なかったのが不思議でしたが、できる時はできるんだなぁと思いました。

 

禁煙できなかった・・・とくじけず、自分を責めず、何度もチャレンジしてみることがコツなのかもしれません。

 

将来のために、今日から、禁煙してみてください。